ハーブテントのメリットとデメリット
ハーブテントを取り扱う協会として
ナチュラルハーブ.協会ではハーブテントを正しく安全に取り扱うために、導入店舗様は必ず講座を受講した後にサロンでハーブテントを行うことができます。取り扱う上では、メリットとデメリットの双方を知ることはセラピストにとって重要です。
ハーブテントの別名
日本で行われるハーブテントには様々な別名があります。
・ハーブテント
・ハーブサウナ
・ハーブ蒸し
・薬草蒸し
・ハーブスチームサウナ
・ハーブ蒸気浴
ハーブテントのメリット
ハーブテントはタイの伝統民間療法の中でも最古の自然療法です。 もともとは出産後の女性のための肥立ちケアの一つとして、各地方で代々受け継がれてきたものです。 使用方法やハーブの種類は各地方で少し異なりますが、共通するのはその素晴らしい効果です。 サウナの温熱効果とハーブの薬効効果で病気になりにくい身体づくりをサポートします。 日本のサウナと違い40度~50度の心地よい中温のハーブスチームによる多湿な環境は、身体に負担の少ない発汗作用と、思わず深呼吸したくなるような自然のハーブの香りと薬効の浸透効果で、全身は緩み、リフレッシュ。 深部体温が上昇することによる血行促進、免疫力UP、筋肉疲労やコリの軽減、出産後の母体の回復、自律神経、更年期、など、様々な効果が期待されています。1.免疫力アップ!
深部体温1度上がることで免疫力は5~6倍上昇と言われ、身体を温めることで免疫力を上げ、病気になりにくい身体をサポートします。
からだが温まると、血管が広がり血行が良くなります。それによって、筋肉や内臓への酸素や栄養素がさらに多く行き渡ります。老廃物の排泄も促進され、疲労回復や病気の予防につながります。また、温熱効果や血流促進により、免疫機能も促進されてあらゆる病気の予防や改善につながります。京都府国民健康保険団体連合会ホームページ | 第10話 からだを温めよう!
2.自律神経のバランスを整える!
ハーブの香りは脳を癒し、瞬時に体は緩まることでリラックス効果を感じることが出来ます。リラックスすることで交感神経の過剰な働きを抑え、様々な症状の緩和に役立つと言われています。(冷え・生理痛・神経痛・乾燥肌・不眠症・イライラ等)
3.デトックス効果!
ハーブの効果には血行促進、循環器系の働きをサポート、肝臓機能向上、代謝アップなど、デトックスに必要といわれる様々な効果が含まれています。
ハーブテントに入ることで皮脂腺からの汗をしっかりとかけるので、毛穴を開き、老廃物の排出も促します。デトックスにはハーブの薬効効果と深部体温をあげることが非常に相性が良いといえます。
4.美肌効果!
美肌効果に有効とされるハーブもいくつかありますが、中でも肌の抗酸化×抗糖化のWのパワーを合わせる事でアンチエイジングをよりサポートしてくれます。汗腺を鍛える事でしっかりと毛穴を開き、ハーブの有効成分をしっかりと吸収することで、乾燥肌を解消し、透明感とツヤをもたらすでしょう。
5.睡眠の質の向上
ハーブテントによるリラクゼーション効果は、睡眠の質を改善するのにも役立ちます。心身がリラックスすることで、より深い睡眠が得られるとされています。
6.女性特有の悩み
女性特有の悩みである生理痛やPMS、更年期障害の症状を和らげるには、子宮や腸を温める温活が非常に有効とされ、
さらにタイハーブの一部には婦人科系に良いと証明されています。
『ワーンチャックモッルーク』
・腸や子宮の働きを良くする・女性ホルモン活性化
『カムペンチェッチャン』
・血液や気の流れを改善
以上のことからナチュラルハーブテントは女性特有のお悩みの方にも非常にお勧めです。
一部の効果にはとされています。ホルモンバランスを整え、月経不順などの症状改善にも効果があるとされています。
7.血行促進
ハーブテントの温熱効果により血管が拡張し、血流が改善されます。これにより、筋肉のこりや痛みの緩和、全身の疲労回復に効果的です。
8.呼吸器系の健康
特定のハーブは、呼吸器系の健康をサポートする効果があります。バイマカムやプライ、プランタゴ・マジョールなどのハーブは、抗アレルギー効果、抗炎症効果、鎮咳効果などもあるため、鼻詰まりの解消や咳を和らげる効果も期待できます。
ハーブテントを利用する際には、使用するハーブの種類や体調、健康状態に注意を払いながら、適切に使うことが重要です。また、効果は個人差があり、すべての人に同じ効果があるわけではないことを理解しておくことが大切です。
ハーブテントのデメリット:体への危険性
1.害のあるモノの吸収
タイに古くから伝わるハーブテントは、ハーブの薬効成分を呼吸器からしっかり吸入し、皮膚からも吸収し、全身で体に取り込めることが特徴です。 だからこそ、使用するハーブは重要!!農薬や化学肥料が使用されたものを使うと、全身を使い、害のあるものを体に取り込むことになります。ナチュラルハーブ協会で使用するハーブブレンドはオーガニック基準が非常に高く、過去一度も土壌で農薬や化学肥料が使われていないこと。公的機関で安全性も証明されております。安全性には証明がとれているかどうかも判断基準の一つにあるといいですね。2.アレルギー反応
ナチュラルハーブ.協会の”医師監修オーガニックメディカルハーブブレンド”は一般的なアレルギー症状の出るハーブを使用しておりません。 ですが、日頃様々なものを蓄積している方や、不調が深刻な方には特に、メディカルハーブの一つ一つの薬効成分が体に大きく反応して、くしゃみや違和感を感じる場合があります。不快を感じる場合や不安な場合は無理して入らないでくださいね。
3.脱水症状
ナチュラルハーブテントは20分程度で大量の汗をかくため、脱水症状には注意が必要です。テントの前後にも必ず水分補給を行っていただきます。脱水症状を引き起こすと熱中症、脳梗塞、心筋梗塞などのさまざまな健康障害のリスク要因になります(引用改変:厚生労働省「健康のため水を飲もう」推進運動)。 また、ハーブテント前後に飲酒をすると、アルコールには利尿作用があるので、体の水分が必要以上に少なくなってしまいます。 そして忘れてはいけないのは、水分に加えて塩分も必要ということです。(NHAではハーブテントに足湯もセットでミネラルなども一緒に摂ることをおすすめしています)
4.好転反応
一般的に、好転反応とは、体が正常に戻ろうとする際に起きる回復反応ともいわれ、一時的に悪化した体の反応を指す言葉です。 ここでは好転反応といわれる症状で代表的によく言われるものをご紹介します。 頭痛、凝り、だるさ、吐き気、めまい、眠気、尿の色が濃くなる 湿疹、かゆみ、鼻水、くしゃみ、腹痛 ※もしこのような症状が一時的に生じた場合には、水分をしっかり取り、休息をとりましょう。血行を促進すると老廃物が流れやすくなるため、体を温めることも効果的です。 頭痛やめまいについて 頭痛、めまい、吐き気は「脱水症状」と「急激な体温上昇や体温が上がりすぎること」が原因です。 「脱水症状」と「急激な体温上昇や体温上昇」が生じると、血管が拡張して、周囲の神経が刺激されることにより、頭痛とめまい、吐き気が生じることがあります。 急激な体温上昇や体温の上がりすぎることを防ぐためには、鍋の温度は、連続使用する場合も沸かしたままにしない、人が入らない高温のままにせず調整したり、ハーブテントを無理して長時間しないという対策が必要です。 長く入るほど身体に良いわけではないので、我慢大会にならないように無理しないよう、お声がけしましょう。
5.循環器系疾患の方
心臓疾患や脳血管疾患や生活習慣病など循環器系疾患の方は注意が必要です。 ハーブテントに入る際は、お風呂やサウナに入るときと同様に注意をした方が良いです。ハーブテントは中温の40度前後の多湿でしんどくない環境ではありますが、念のために担当医師に相談してみましょう。 注意が必要な理由は、サウナと同じように、ハーブテント中は、体温が上がって血の巡りが良くなっている上に、汗をかいて脱水気味で人によっては血液がドロドロになる可能性があり、血管と心臓に少なからず負担がかかるからです。
6.妊活中の方
ハーブテントはタイ発祥の伝統医療です。元々産後の肥立ちをよくするために始まった自然温熱療法ですが、妊活中の方にも非常におすすめです。 ですが入り方には十分注意が必要です!! 本格的に妊活中におすすめの入り方は、約3ヶ月前からナチュラルハーブテントを活用し、フワフワな子宮のベッドで赤ちゃんをお迎えする準備をすることをお勧めしています。 また、夫婦生活前までの間をおすすめしています。 ハーブティーはノンカフェイン飲料として妊婦さんによっておなじみです。ですが、実はハーブの一部の種類には子宮収縮作用などがあり、妊婦さんにはNGのハーブもあったりします。 【妊娠中はNGの代表的なハーブ】 レモングラス、ローズマリー、ペパーミント、シナモン、リコリス、ラベンダー、マテ、ジャスミン、ハトムギなど
ハーブテントのデメリット:衛生面への危険性
1.ハーブの使い回し
忙しいサロン様ほど衛生面には要注意!!ナチュラルハーブ協会では衛生管理のため、ハーブブレンドの使用は、おひとり様1回限りでの使用を徹底しています。連続で入られる場合にも、必ずポットは洗い、前のお客様のハーブにお湯の継ぎ足しや使い回しは絶対に行ってはいけません。
2.座面のバスタオルやカバーの使い回し
ハーブテントで使用するチェアに使用するバスタオルやカバーは肌に触れるものなので、必ず一人一人交換を徹底しましょう。 他の人が使用したにも関わらず洗っていないのは、衛生的に問題がありますし、排出された汗を吸収していますので、使い回しは嫌な臭いを感じる方も出てくることも考えられます。
3.生理中の利用
生理中に入る場合は経血が落ち着き、終わりかけであること。何より大切なのはお客様の体調の確認をしっかりしたうえで、ナプキンを着用してもらい衛生面には特に気を付けましょう。 ナプキンを血液が付着してしまうと、血液感染症のリスクになる可能性があるからです。代表的な血液感染症でいえば、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、HIV、梅毒などがあります。特に出血時はハーブテントを使用するのは控えましょう。
4.カビが発生する
適切な湿度管理を行わないと部屋だけでなくハーブテント自体にもカビが発生してしまう場合があります。ハーブテント使用後は、必ずハーブテントの中を乾燥させ部屋全体も十分な換気を行い湿度管理を徹底する事が大切です。
ハーブテントのデメリット:不注意による危険性
1.高温による火傷
ハーブを沸かすポットは沸騰させることでハーブスチームをつくりだすので、ポットは非常に高温です。足で蹴ってしまったり、チェアで無理な体制を取ってしまったことでコケてしまい、ポットをひっくりかえしてしまうなど、注意喚起に対策も必要です。
2.長時間による低温やけど
意外と盲点なのが低温やけどです。 低温やけどは高温ではなく、45℃前後のものを近い距離で数時間触れていると生じるやけどのこと。例えばホッカイロを数時間つけ続けると生じることがありますよね。
ハーブテント中はポットで沸かしたハーブスチームが同じ個所に当たらないよう注意が必要です。チェアの高さは床から40cmあるものが良いでしょう。低すぎると座面部分が熱く感じ、中にはリラックスしてハーブテントを受けることができない方もいるためです。特にしないといけない方が、ふくらはぎが後ろに張っている、発達している方。チェアに使用するカバーやバスタオルでふくらはぎ部分に直接スチームが当たらないようにチェックが必要です。
まとめ
ハーブテントのデメリットや危険性を理解し、しっかり把握できていれば回避することができるため、皆様に安心してハーブテントを行っていただけます。
今や道具やハーブもオンラインサイトやネットショップで気軽に手に入る時代ですが、ハーブテントは使用するハーブが要!!安全性には特に注意が必要です。
ナチュラルハーブ.協会では、ハーブテントの積極的な啓蒙活動及び会員様へのサポートサービスに務めて参ります。
ご興味を持ってくださり感謝しております。